コラム

2005/11/03

行楽シーズンを迎えて(長・YK)

2005.11.03 【行楽シーズンを迎えて】

▼先日、埼玉の出先で偶然にレースをしていた頃の先輩と出会った。筆者にとって4輪車の師匠格の人で、18年振りの再会。所属していたクラブが2輪と4輪両方のレース活動をしていたので、筆者は活動費不足を補うため両方に所属させられていた

▼クラブの練習で最初の頃にステアリングの持ち方から教えてくれたのがその先輩。彼はかつて某メーカーからラリー用競技車両の提供を受けるほど将来を嘱望されていた。速さにも定評があったが、クラスでの技術と冷静さは群を抜いているーとレース雑誌でも絶賛されていた

▼しかしバブル崩壊とともに、レース界全体が下火に。一握りの関係者以外は、生活の糧を得るためにレース界を後にした。その先輩は幸か不幸か今もレース界に身を置き、某タイヤメーカーのサポートチームでマネージャーらしきことをしているーとのこと。当日も企画書を小脇に抱え「来年のスポンサー獲得のため営業まわり」と汗を拭きながら笑っていた

▼ガードレールもない山岳路をとてつもないスピードで疾走していたその人は、20年以上無事故無違反である。ただ単に警察に捕まらなかったのではなく、一般道ではまさしく安全運転励行者なのだ。先輩に言わせると「お前も最初はそうだったけど、車も心もコントロール出来ない人と一緒の道を走るなんて、雨の日のレースより怖い」ということになる

▼行楽シーズンを迎え、土日はどこも混雑する。台風シーズンと重なり、建設業界は工期に追われ土日も無いのが実状のようだ。ウキウキ気分の行楽車にイライラして事故など起こさぬよう注意したいものである。(長・YK)

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