コラム

2005/12/14

クリスマスの想い出(前・SN)

2005.12.14 【クリスマスの想い出】

▼コンビニやスーパーに行くと、クリスマスツリーやサンタの飾り物が置かれている。いつものことだが「もうそんな時期か」と思う。実はクリスマスには、ほろ苦い思い出がある

▼我が家では、サンタクロースからのプレゼントは小学校に入るまでと言い聞かせていた。上の娘が小学校に上がった年のクリスマスイブ、寝るときに下の子どもがフトンの中にあったプレゼントを見つけ、はしゃいだ。それを見ていた長女が自分のフトンを確認しているので、つい軽い気持ちで「小学生のところには、サンタは来ないんだよ」と言ってしまった。娘はフトンの中に入り背中を向け、しばらくしてから泣き声が洩れてきた

▼せっかくのイブの夜に悪いことをしてしまったなと想うと、居ても立ってもいられず急ぎ店に向かった。閉店前に間に合うことができ、急いで買い物をすませ娘の机の中に

▼部屋に戻ると、本人はまだメソメソ状態。少し時間をおいてから「2階で物音がしたけど、サンタが来たかもしれないぞ。見に行っておいで」と声を掛けた。プレゼントを見つけて戻ってきた娘に、妻が声を掛けてもバツが悪そうな返答だったので筆者は寝ているふりをした

▼この時期になると、その時の光景を思い出しつい感傷的になってしまう。そんな我が家の子供どもも高学年になり、今ではクリスマスプレゼントもお年玉も「当然のこと」と決めつけている始末。我が家に限らず今の子供達は、我慢が足りない。少子高齢化社会も手伝って、高齢者をターゲットとした孫へのプレゼント商戦も盛んだ。親としては、我が子可愛さで買い与えてしまうことを反省しなければ。(前・SN)

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