コラム

2005/12/17

時計の長針と5の段の謎(長・YK)

2005.12.17 【時計の長針と5の段の謎】

▼小学校の勉強で一番最初にぶつかる難関は、何と言っても九九算であろう。2年生の娘も九九算が始まり苦労している。妻に脅され、誉められ、四苦八苦しながら暗唱している。かなり早くから暗唱させていたので、長女に比べれば順調に進んでいるようだ

▼ある夜、九九算の暗唱を始めたので聞いていると、少しだけ様子が変なのである。5の段になると斜め上を見上げながら「ごよ20、ごはちよんじゅっ、ごくよんじゅうご」と言う。しかもこれで終わりだと思っていたら「ごじゅうが50、ごじゅういちが55、ごじゅうにが60」まで言って終わり

▼妻に「ごよじゃなくて、ごし。ごはちじゃなく、ごはーと言いなさい」と責められ、ふてくされて知らん顔をしている。筆者が「まあ、とりあえず合っているんだから」と言ったものの、妻は決められたことをその通りにやらないのが気に入らない。筆者にしてみれば何故5×11や5×12が出来る方が不思議なのだが…

▼1週間後どうしても気になるので「何故5×12が60なの? 学校で教わったの? 」と聞くと、娘が「違うよ!時計の長い針と5の段は一緒なのに気付いたの」と言う。「それで上の方を見て『ごよ』だの『ごはち』になっちゃったのか。だけどよく気づいたね〜すごいね」と言うと、少し得意気に鼻をふくらませながらも、バツが悪そうに「もうちゃんと言えるもん」と口を尖らして部屋を出ていった

▼時計の長針が5ずつ進むのは知っていたが、九九算の暗唱に使うとは思わなかった。以来いつもと違う視点で周りを見渡せば、まだビジネスチャンスがあるのではないかとキョロキョロしている。(長・YK)

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