コラム

2006/01/07

水道水はおいしい? (新・KK)

2006.01.07 【水道水はおいしい?】

▼日常生活に欠かせない「水」。人間の体は約6割が水で出来ており、水を飲むことで必要なミネラルを摂取したり、体内の老廃物を浄化したりしている。そのため、毎日、安全な水を飲むことが大切になる

▼近年、水道の水はあまり飲まれなくなったとされる。その代わり、家庭に浄水器を取り付けたり、ミネラルウォーターを購入したりする人が増えている。なぜ水道水が飲まれなくなったのか。一般的には殺菌のために注入する塩素の臭いが原因とされている

▼新潟市水道局が製造したボトルド・ウォーター「柳都物語」が、ある会議の席で提供されたので早速飲んでみた。適度に冷えていたこともあって非常においしく感じられたのだが、同局の説明を聞いて驚いた。単なる水道水をペットボトルに詰めたものだという。正直に言って市販ミネラルウォーターと遜色がない

▼高度浄水処理を施し、厳しい水質検査をクリアしているので安全な水である。不思議なことに、この蛇口を捻れば普通に出てくる水を、ペットボトルに詰めて販売しようとすると1本100円程度になってしまうという。ラベルには、「100円で本製品約1600本分の水道水を蛇口からお使いいただけます」と書いてある

▼水道水と市販ミネラルウォーターの一番の違いは殺菌方法で、前者は塩素注入による殺菌、後者は加熱殺菌を行う。水をおいしく飲むための条件は冷たいことであり、水道水も冷やして飲めば、塩素臭はあまり気にならないという。災害時に一番必要となるのが「水」。「柳都物語」は災害備蓄用にもれている。水道水の効能を再確認する必要がある。(新・KK)

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