コラム

2006/02/14

インターンシップの思い出(本・HK)


▼「インターンシップはどうでした?」先日、大学の後輩から質問された。最近ではインターンシップを行う学生は多く、大学側も単位として認定するところも増えてきた。筆者自身も知人の会社でインターンシップを経験したことがある

▼筆者は大学1年の終わりに、タイのバンコクにある知人の会社でインターンシップを行った。1か月間、タイの従業員と一緒に、ほとんど休みなく10時間以上働いた。経営者の1人だった父には、毎日のように「気を配れ」と怒られ続けたが、20歳の筆者には何もできず、ホームシックになる時間さえ無く、ただガムシャラに働いていた記憶がある

▼タイの人口は約6000万人。面積は51万3115平方キロで首都はバンコク。気温は年間を通じて高く、バンコクや南部では最高気温は常に30度を超える。日本との時差は2時間。タイの方が日本より遅い。王宮や一部の寺院では、露出の多い服装だと断られる可能性があるので注意が肝要

▼タイでの生活は厳しいものだったが、タイ人と共に働いたことで、コミュニケーションの重要性や、自分の力の無さ、甘さを痛感した。友人に「日焼けしたぐらいで何も変わってないんじゃない」と言われたが、タイで1か月間生活したことで学んだことは多かった

▼「インターンシップは地獄だったかな」。筆者の答えに後輩は驚いていた。もう2度とあの経験はしたくはないが、あの時にインターンシップをしていなければ今の自分はいない。若く柔軟な能力のある間は出来る限り多くを経験し、恥をかいて、苦しんだ方がいい。そうした蓄積が将来に亘って大切な財産になるものである。(本・HK)

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