コラム

2006/02/25

漢字学習の楽しさ発見(さ・NH)


▼進学塾を経営している友人が、漢字検定の「準1級」に合格したことを聞き、どの程度の難しさなのか1級の問題集に挑戦してみた。漢字の読み書きから、四字熟語、ことわざ、慣用句に至るまで、幅広く出題されていたが、私の正解率は3割という散々な結果に

▼記者という仕事柄、そこそこの自信はあったものの、花の名前の「鳶尾」(いちはつ=アヤメ科)や能の演目の「善知鳥」(うとう)など、専門用語にはお手上げ。大好物のアワビも「鮑」なら分かったが、「石決明」を?アワビ?とは読めなかった。「威内斯」(ベニス)や「諾威」(ノルウェー)などの当て字にも降参

▼この漢字検定は、平成4年に文部省(現文部科学省)認定の資格となり、受検者が年々増加、数年前に年間200万人を突破し現在も伸び続けている。高校・大学入試で評価する学校が増えていることに加え、生涯学習として取り組んでいる高齢者の挑戦も増加

▼一方、漢字や日本語を問題にしたテレビのクイズ番組が、最近、目立っている。懸賞付き漢字クロスパズルの雑誌も人気で、ちょっとした漢字ブームである。そこでは、普段見かけないない漢字に出合うことができ結構楽しいものだ。パイナップルは「鳳梨」と書くが、見た目から何となく想像できる

▼小学生の頃、お寿司屋さんの大きな湯飲み茶碗に書かれていた、魚偏の漢字に興味が湧き、漢和辞典で一生懸命調べたことを思い出した。「少年老い易く学成り難し」に対し、「六十の手習い」ということわざもある。生涯学習が叫ばれる中、漢字でも英語でも何でもいい。学習意欲をいつまでも持ち続けたい。(さ・NH)

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