コラム

2006/03/03

新生活と住まい(本・UT)


▼暖かい日が次第に多くなり、春の気配を感じてきた。この4月から新生活をスタートさせる学生や社会人にとっては、気持ちの面でも、生活環境の面でも、大事な時期。ワクワクして待ちきれない人や、少し不安を抱いている人等々まさしく十人十色だろう。自分の「あの頃」を振り返ってみると、思わず頬が緩む

▼不動産総合情報サービスのアットホーム?が行ったアンケート結果が、興味深い。内容は、首都圏の大学生を対象とした部屋探しについて。それによると、一人暮らしの学生の平均家賃は、男子5万9600円、女子6万4600円となっている

▼驚いたのは、毎月の平均収入額だ。14万8000円。筆者同様、「意外と高額だ」と思う方が大半ではないだろうか。9割の人が10万円超の仕送りを受けているという。親の負担の大きさが伺い知れる

▼部屋探しの際に活用したいもの(複数回答)は「インターネット」8割、「不動産会社」6割、「情報誌」5割。デジタルとアナログの双方をうまく活用して、物件を探しているようだ。言わずもがな、充実した生活を送るうえで、住まいの安全は大きなウエートを占める。慎重なうえにも慎重に、という方が大半だろう

▼耐震強度偽装事件が明るみになってから、3か月以上が経過した。建築主、施工者、設計者、確認検査機関。責任の所在が明確にされないまま、月日が流れてきた。この間、多くの関係者が、強烈なインパクトでマスコミに登場しては、消えていった。きちんと問題解決の道すじが見える頃、季節はどうなっているだろう。うやむやに収束してしまうことは決して許されないことである。(本・UT)

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