コラム

2006/03/18

缶コーヒー市場の背景に(新・SS)


▼日ごろデスクワークでほとんど体を動かさないにも係らず、無意識に缶コーヒを一日に2〜3本も飲んでしまう。おかげで体脂肪率も太りぎみの領域に突入してしまった。以前参加した安全衛生推進者講習会での話だが、最近日ごろハードに体を動かしている作業員に、糖尿病が増えているという。休憩ごとに飲んでしまう、缶コーヒーやソフトドリンクが原因とのこと

▼日本コーヒー協会のHP統計情報によると日本人は年間100億本もの缶コーヒーを飲むという。コーラやジュースを含めた清涼飲料水の4分の1を占める巨大なマーケットに成長。缶コーヒー第1号は1969年に販売されたUCCの「UCC缶コーヒーオリジナル」。以来売り上げは驚異的に伸び、昭和60年頃にはコーラを上回った。市場規模もそれと共に拡大し、1兆から1兆2000億円といわれ、清涼飲料水の中ではもちろん最大分野だ。ちなみにヨーロッパには「缶コーヒー」は皆無。カフェ文化が発達し、わざわざ缶で飲む必要もないということだろうか

▼一人1週間あたりに飲む缶コーヒーは平均約2本。では一体なぜこれほどまでに日本人は缶コーヒーが好きなのか。自動販売機から購入できるという手軽さだけでなく、気分転換のため、という回答がトップのデータもある。一息入れるイコール缶コーヒーという図式は揺るぎないようだ

▼特に自動販売機の普及率もあり、缶コーヒーは世界で最たる『技術』と『質』を持っているに違いない。日本で収穫されないコーヒー豆をここまで進化させているという事は、今後、海外で広まる時に必ず日本の技術が必須になる。(新・SS)

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