コラム

2006/04/06

新製品と中古品(新・YA)

新製品と中古品

▼携帯電話やカーナビなど携帯・移動体系向けの地上デジタル放送サービス「ワンセグ」が4月1日から始まった。「ワンセグ」とは、「ワンセグメント」の略称。地上デジタル放送では1つのセグメントだけで映像・音声・データを送信できることから、「簡易な情報処理」や「低消費電力」が欠かせない携帯・移動体端末でのテレビ視聴が可能となったという

▼この「ワンセグ」では、携帯電話等で鮮明なテレビ放送を楽しめるほか、インターネット接続等の通信機能を利用したインタラクティブサービスも行うことができる。ショッピング番組で紹介された商品を直ちにネットで注文したり、視聴者参加型のクイズ番組に参加したりするようなことが、携帯電話さえあれば場所を問わずに行えるようになるのだ

▼メールからカメラ、音楽配信からテレビ放送まで近年の電化製品を取り巻く環境は、携帯電話ひとつをとっても急速な進化を遂げている。家電店には常に最新機器が陳列され、「新しいもの」=「良いもの」であり、「古いもの」=「使えないもの」であるかのような錯覚に囚われてしまう

▼一方では、電気用品安全法によって中古製品の販売が行えなくなるという、いわゆる「PSEマーク問題」も大きな話題を呼んだ。ほとんど知られていなかったこの問題だが、坂本龍一氏等の著名ミュージシャンがギターアンプやアナログシンセサイザー等のビンテージ楽器の希少価値を訴えたことが騒動の発端となった

▼科学が進歩し、制度が変化しても、優秀な技術力によって作られたものは時代を超えて評価される。これは、何も電気業界に限った話ではないはずだ。(新・YA)

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