コラム

2006/04/20

裁判傍聴のススメ(本・HK)

裁判傍聴のススメ

▼午前1時、家の近所をジョギングしていると職務質問された。「ただ走ってただけなんですけど」と答えると「アンタねぇ・・こんな時間に黒のジャージ、サングラスにニット帽かぶってたら怪しまれるのは当然でしょ」と注意された

▼学生時代から、時々裁判所に行くことがある。「やっぱり何かしてるのか」と思われるかもしれないが、そうではなく裁判の傍聴に行っている。授業の一環で傍聴したことがきっかけで、時々行くようになった。公開されている裁判は原則として誰でも傍聴することができる。社会的に反響が大きい事件の裁判は、始まる前に抽選が行われることもある。派手な服装で行くと怒られるので注意が必要だ

▼裁判のテレビドラマを時々見るが、現実はドラマをはるかに超えている。傍聴する度に色々と考えさせられる。個人的な意見だが、傍聴するなら民事裁判より刑事裁判のほうがいい。刑事裁判の方が分かりやすいし、家庭状況など、民事裁判は内輪の話が多く、傍聴してるのが当事者に悪いと思うことがしばしばある

▼3年後、裁判員制度が始まり、国民が刑事事件に参加することになる。裁判所では法廷傍聴ツアーを実施しているので、興味がある方は参加してみるのもいいかもしれない。裁判が身近なものになることで、司法に対する信頼の向上が期待されている

▼制度導入に伴い、学者からは冤罪(無実の罪)が増えるという意見もある。国民一人一人がもっとこの制度に関心を持つべきだと思う。取りも直さず、それは決して他人事ではないからだ。私事で恐縮だが、それに加えて走る時の服装にも注意していきたい。(本・HK)

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