コラム

2006/06/02

入札制度の改革ランキング(水・MK)


▼市民オンブズマンいばらきは、茨城県と県内の全市町村を対象に実施した「入札制度のアンケート調査結果・改革度ランキング」をまとめた。アンケートの内容は、1年間の契約件数、指名競争入札件数、一般競争入札件数、随意契約件数、工事・業務委託・物品購入ごとの落札率など

▼改革度ランキングは、「競争性」「公開度」「改革度」について調べ、合計で100点を配点。100点のうち、「競争性」が発揮されているかを最重点項目に設定(50点)、全体の契約数に一般競争が占める割合から評価した。「公開度」(20点)は、入札契約についてホームページや広報誌への掲載状況、「改革度」(30点)では、入札監視委員会の設置、郵便入札の導入、電子入札の導入、について調査。これらの点数の合計順をランキングした

▼ランキングの結果をみると、一般競争入札を積極的に進めた土浦市や守谷市などが上位に。全体の落札率は、市町村によって80%台前半から最大で98%台まであり、ばらつきが見られる

▼電子入札については、県、つくば市、土浦市が導入しており、そのほかの市町村も導入へ向けた準備を進めている。ただし電子入札は、実施体制を整えるのに費用がかかることや、費用対効果がどの程度かなど、多くの自治体でとまどいがあるとしている

▼各自治体も、入札契約制度の改善に取り組んでいる。県では、条件付き一般競争入札の適用範囲を18年度から1億円以上に拡大。総合評価方式への取り組みも進めている。これらの改革は、一朝一夕には進まないと思う。できるところから、少しでも改善していくことが求められていないだろうか。(水・MK)

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