コラム

2006/06/20

情報と音楽の流れのなかで(水・HN)


▼携帯電話からのインターネット利用者数がパソコンからの利用者数を初めて上回ったことが、総務省の通信利用動向調査でわかった。世帯、企業、事業所を対象とし、平成2年から毎年実施。全国の6400世帯、3000企業、5600事業所を無作為に抽出して調査した

▼その結果、個人のインターネット利用端末については、携帯電話等の移動端末の利用者数が前年末から1098万人増え推計6923万人に。PC利用者数の推計6601万人をはじめて逆転するなど、モバイル化が更に進展。インターネットの利用目的について、連絡・情報交換は携帯電話利用者が69・5%と突出し、さらに音楽をダウンロードして聞いている人が26・2%に

▼特に、携帯電話から音楽をダウンロードする人の増加には目を見張るものがある。最近では機種自体の性能が向上したこともあって、ウォークマンのように音楽を持ち歩いたり、カーステレオにつないだり、家庭のステレオにつないだりと汎用性が高く、非常に便利だと思う

▼しかし、気軽に楽しめる分、様々なジャンルの音楽をランダムに聴く傾向があるようで、1曲1曲を流すように聴いている感がある。時代の風潮というべきか、便利さを重視するあまり、まるで情報化の波に流されながら音楽を聴いているようだ

▼昔はジャケットや歌詞を見ながら、1枚のCD、レコードを部屋で聴き、1曲1曲に親しみや想い、重厚感あふれる音楽を感じていた気がする。時には原点に返り、古き良き時代を知ることも大切なのでは。情報の流れのなか、たまには立ち止まって心のゆとりを持ちたいものである。(水・HN)

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