コラム

2006/06/22

個人情報とIT化(さ・AO)


▼筆者の長男も無事小学校に入学し、はや、3カ月。授業参観、遠足、家庭訪問と立て続けだった。懇談会で、担任の先生からこんな話しがあった。「個人情報保護の観点から緊急連絡網を作らない学校もありますが、わが校では例年通り作成します。嫌な方は申し出てください」

▼個人的には、緊急連絡網ぐらい作っておいても問題は無いのではと思っている。しかし、電話による連絡網で痛い目に。遠足当日のこと。遠足は大丈夫かなと思わせる天気。入学から1カ月程度の時期、帰りは親が迎えに行くことになっている。遠足に行ったら、それぞれの解散場所、行かない時は学校との取り決め等々がある

▼子どもを送り出したあと、電話が鳴った。緊急連絡網だった。内容は「遠足は中止になったので学校まで迎えに来てください」というもの。当然、次の人に連絡するのだが出ない。飛ばして、その次の人も出ない。こんな状態で、連絡網の最後まで電話したが、一軒も連絡が付かない。結局、午後までかかってやっと一軒に連絡できた

▼家庭訪問で先生に「緊急連絡網は考え物ですね」と事情を説明。「今回は、通常とは異なり、朝という特殊な時間帯だったため、連絡が付かなかったんですね、すいませんでした」

▼個人情報は、しっかり管理すれば問題は解消する。特に緊急連絡網という事情を考えれば、これだけIT化した社会、ほとんどの親が携帯電話を持っている。先生が一斉にメールしたらいかがだろう。個人のメールアドレスではあるが、きちんと先生が管理すれば流出する恐れもない。上手に向き合えば、こんな便利なアイテムはないのだが。(さ・AO)

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