コラム

2006/07/04

出来ることから(水・SI)


▼沖縄は明けたものの関東地方は梅雨真っ最中。九州・四国地方では被害も出ている。まだまだ傘の手放せないグズついた天気が続く。とはいえ、田圃の稲など植物の生育にとっては恵みの雨となる。例年の雨量は確保したいものだが

▼近年の現象だが大いに気になることがある。それは、雨の降り方。朝からスコールのような局地的な雨が降ったかと思うと、突然、昼頃からは青空がのぞき、真夏のような日差しが照りつける。余りにも激しい変化である。気温の寒暖の差が激しくなり、体調を崩す事も多いのではないだろうか

▼どうやら地球温暖化の影響で、自然環境の整っているとされる日本の気候も熱帯化が進んでいるようだ。気候変動に関する政府間パネル第3次評価報告書によると、20世紀の100年間に、地球の平均気温は約0・6度、平均海水面は10〜20?も上昇したと報告されている

▼また今後、2100年までに平均気温で1・4〜5・8度、平均海水面が氷河の融解などにより9〜88?上昇すると予測されている。洪水や干ばつなどの異常気象の頻発をはじめ、さらには感染症の拡大など人の健康への影響も懸念されている。人的被害もあるとするなら、ただ事ではない

▼少しでも地球環境に負担をかけない取り組みが、事業所及び個人レベルで不可欠なのはいうまでもない。意識を高めるだけでなく、積極的な行動が伴わなければならないほど事態は深刻さを増している。まずは、エアコンの温度調節、車のアイドリングストップ、節水、節電など、まずは気軽に誰もが「できることから」を合い言葉にエコライフを始めてみたいものである。(水・IS)

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