コラム

2006/07/06

家でも建てようか(さ・AO)


▼近所に家が建つ。友人が家を建てる。そんな話しを聞いて、家も古くなったし、そろそろ建て替えようかなどと話した行きがかり上、近くの住宅展示場へ行くことになった。展示場には、多くの家族連れが足を運んでいる

▼テレビCMでよく名前を聞くA社、S社、D社、K社P社など多くのモデルハウスが立ち並んでいる。周囲の景観からすると、ここだけ分譲住宅?と思うほどの密集状態。それも、「こんなに大きな家を建てるつもりじゃないよ」と思うほどの豪華な家ばかり。気後れしたが、各社のモデルハウスを見学しながら、担当者に話しを聞いた

▼「60年住める家です」「木をふんだんに使っています」とか、それぞれ特徴、売りとしているポイントを説明してくれる。まぁ、資金計画もあるから高いものは無理だなと、筆者は費用面について考えていた。その時、言われたのが日本の住宅は「25年も経てば、資産価値はゼロなんですよ」との言葉。ショックを受けた

▼通常、一戸建てを土地付きの分譲であっても、所有している土地に建てる場合でも20年程度のローンで支払うのは決して容易ではない。2000万円、3000万円、それ以上の金額が漠然と頭をよぎる。多くの住宅購入者が利用するフラット35というローン商品があるそうだが、35年も払っていたら、価値ゼロでも払い続けるのかと大きな疑問

▼住宅ストックの改善という言葉がある。公営住宅などでは建て替え、高度化、リニューアルなどを主に行うようだが、個人住宅では、ローンを支払った後に、またローンを抱える状況になりかねない。価値があれば転売しての対応もできるのだが。(さ・AO)

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