コラム

2006/07/11

国際都市・横浜(水・KI)


▼先日、横浜へ出かけた。多くの人であふれ、特に横浜港や山下公園付近は、観光客で賑わっていた。その横浜港は、2009年に開港から150周年を迎える。となると、今年は147歳というわけだ。まだ3年もあるが、町中では様々な記念イベントを開催している

▼開港当時の資料が多く残っている横浜開港資料館にも足を延ばした。ここでは、ペリー来航を描いた図や歴史的文書、数々の展示品を見ることができる。鎖国後は米国のほか、オランダやロシアなどとも貿易を開始。主に生糸やお茶、海産物の輸出などがその中心だった。これらの資料にふれると幕末の横浜を生きていた人々は、初めて「黒船」を見て何を思ったのだろうかと考える

▼そして横浜港と言えば、氷川丸が有名だ。総t数は1万2000t、全長163mを誇る。かつてチャップリンも乗船したという氷川丸は、日本郵船の社船として1930年に竣功。名前の由来については、氷川神社(埼玉県)から授かったとされている

▼氷川丸は、太平洋戦争時には負傷者らの病院船としてもその役目を果たした。延べ2万5000人を運んだ氷川丸は戦後、改装工事なども行われたが1960年10月に引退した。横浜港に係留されたのは、その翌年のこと。世界各国で活躍した大型客船は、生まれ故郷の横浜で余生を送っているのだ

▼様々な流行や文化が入ってくる横浜。国際都市として今も昔も情報を発信している。日本で最初に鉄道が走り、ガス灯が設置された場所。そして初めて日刊新聞が発刊されたのもこの横浜だ。先人たちが残してくれた素晴らしい文化をこれからも大事にしていきたい。(水・KI)

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