コラム

2006/08/10

減少するかレジ袋(さ・YK)


▼「STOPや!レジ袋」プロボクサーの亀田興毅選手と連携して、環境省はレジ袋削減キャンペーンを行っている。これは改正容器包装リサイクル法が6月9日に成立、19年4月から施行されるのを受けてのもの。同法では、レジ袋有料化の義務化を見送りしたものの、年間使用量の報告を大手スーパーなどに義務付ける

▼スーパーやコンビニエンスストアで受け取っているレジ袋は、国内で年間300億枚、1人当たり300枚近く使用しているといわれる。原油を原料としたポリエチレン製レジ袋は、1970年代に登場。軽くて丈夫なことから、買い物かごなどに取って代わった

▼すでに自治体やスーパーで、マイバッグや「レジ袋不要」のプレートを用意。東京都杉並区では、レジ袋1枚につき5円の税金を課す「すぎなみ環境目的税条例」を14年に制定。環境省とともに法案を取りまとめた経済産業省でも、先ごろ省内にオープンしたセブン・イレブンで、繰り返し使えるマイバッグを無料配布。セブン・イレブン・ジャパンでは、同店の利用率を調べた上で、他店での導入も検討するとしている

▼業界側では、スーパー最大手のイオンが試行的にレジ袋有料化を始めると発表。1枚5から10円程度で、まず年内に京都市内の店舗で導入、反応を見ながら関東や東北などの地域に広げる考えだ

▼レジ袋が有料になると、商品扱いになるため、スーパーにとってはリサイクル負担金が減るなどの利点もある。また新商品による売り上げ増を見越しているかも知れない。クールビズによる経済効果は約1000億円だが、レジ袋削減は新たなるビジネスチャンスになるかも。(さ・YK)

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