コラム

2006/09/13

冥王星について(新・YY)


▼惑星でなくなった冥王星「水、金、地、火、木、土、天、海、冥」。子どもの頃から慣れ親しんだ太陽系惑星の順番の覚え方。その「めい」こと冥王星が太陽系の惑星から格下げされ、矮惑星に分類される事が、国際天文学連合総会で決定された。天文学に特別な関心が無くてもそのニュースに強い関心を持った人も少なくないだろう

▼冥王星の大きさは月よりも小さい。地球から冥王星までの距離は約59億?、地球から月までの距離の約1万5000倍だ。それだけ離れていればもちろん肉眼で見ることはできない。もっとも肉眼で見える太陽系の惑星は土星まで、若しくは特別視力のいい人ならかろうじて天王星までが見えるという

▼小学生の頃、近視矯正用のメガネをかけて夜空を見たとき、いつもよりたくさんの星が見えることに驚いた。今まで当たり前のように見上げていた星空は同じ場所でも人それぞれ見え方が違っているのだと初めて気がつく。筆者が見ていた星空が他の人より少し寂しい感じのものだったとわかり、ちょっとショックだった

▼太陽系9番目の惑星は「冥王星」。それまで当然の事実として記憶していたが、それが研究者や知識ある人たちにとっては危うい事実だったということを知った。そして物事を深く理解し、もっと客観的に冷静に見る力を身に付けるよう努めなければ、独りよがりの世界に陥ってしまうと改めて気づかされた

▼「水、金、地、火、木、土、天、海」声に出して言ってみる。多少の違和感はあるものの意外とリズミカルな感じはそのままだ。経緯は忘れ去り、すぐ慣れてしまうのだろう。世の常でもある。(新・YY)

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