コラム

2006/10/03

発想の転換と水分補給(水・NI)


▼筆者がバスケットボールに出会ってから20年が過ぎた。選手としてやってこれたのは大学時代まで。近年は自分が考えるプレーヤーとしての動きができず、気持ちと身体の比率がつり合わない。今ではもっぱら近所の母校で小学生や中学生を相手に「バスケとはなんぞや!」っと自論を話しながら選手を育てているが

▼日々のやり取りの中で、コーチという立場から口をすっぱくして言っている一つに「水分補給」がある。バスケットボールという競技はスポーツの中でも頭の回転や速さが勝敗に直結する競技の一つであある

▼なぜ水分補給かと言うと、運動をすると体内の熱を外に逃がそうと汗が出る。ところが、汗をかけばかくほど血液の水分量が少なくなってしまい、脳では血液が不足する。そのため脳の機能が低下し、頭の働きが鈍る。バスケットボールは主に室内競技。その為、プレーヤーの体感温度は40度を超えることもある。こんなときは脳の酸素と栄養素が不足し、熱中症などを引き起こす引き金になりうる

▼でも子どもたちは口をそろえて「このくらい大丈夫」という。しかし、大惨事が起こってからでは遅いため、手軽に水分補給ができる方法はないものか試行錯誤した。たどり着いたのは、市販のスポーツドリンクを10倍位にうすめ、こまめに摂取すること。この効果はすぐに出た

▼お陰様で現在では、市内でも弱小チームだと言われ続けてきた汚名から脱却しつつある。さらに県内でも強豪のチームに育ってきた。ささいな行動で大きな成果を生んだ一つの例である。要は発想の転換だと思う。考え込まずに普段から心がけるように肝に銘じている。(水・NI)

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