コラム

2006/10/24

ネットビジネスと税金(水・HN)


▼最近、インターネットを活用して副収入を得る、いわゆるネットビジネスの利用者が急増しているが、これに対し税務調査が活発に行われているようだ。公認会計士や税理士の事務所に多くの問い合わせが寄せられている。知人の公認会計士も「社会人や主婦などから問い合わせがある」と話していた

▼どうやらネットビジネスをしている人の多くは、小遣い稼ぎや生活費の足しといった副収入を目的に、気軽にサイドビジネス的意識で行っているようだ。それでも、なかにはサラリーマンの平均収入を上回る人もいるというから驚きである

▼その代表的なものが、インターネットオークションやアフィリエイト(ネット上の広告で広告主が広告掲載者に対し売上げに応じた手数料を支払うシステム)、バナークリック収入など。専門の書籍も出版されるなど、ちょっと興味を引く話題だ

▼しかしその一方で、税務調査の対象となる危険性を大いにはらんでいる。基本的に、給与以外の収入が一年間で20万円を超えた場合、税務署に確定申告をする必要がある。しかし気軽にサイドビジネスをはじめた人のなかには知ってか知らずか申告を怠る人がいるのだ

▼税務調査の対象となった人は「なぜバレたのか?」とか「みんな申告してないじゃないか」と口をそろえるようで、確かにお気の毒な気もする。しかしネットは従来の脱税しやすい業種と違い、ネット上で記録が残る点では課税しやすい業種である。知らなかったでは済まされない。何かと気軽に物事を始め易いネットだが、モラルや正しい知識が無いと思わぬ落とし穴が待ち受けている。注意を喚起したい。(水・HN)

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