コラム

2006/11/30

「もったいない」意識(さ・SW)


▼仕事のカバンに、ノートやペンなどと一緒に「マイ箸」を携帯している。なるべく割り箸を使わないように心がけているからだ。1度使っただけで、捨ててしまうのは「もったいない」と思う。最近薄くなったレジ袋と同じく「タダ」の意識が根付いているが、元をただせば決してタダではない

▼弁当などを食べる際に必要な割り箸。イオングループのコンビニエンスストア「ミニストップ」では、国産材を使用した割り箸を「5円の木づかい」として、5円で全国の店舗(一部除く)において実験販売している。これは林野庁が17年度から始めた「木づかい運動」に賛同したもの

▼ミニストップのホームページによると「森林が二酸化炭素を吸収するには、木が活発に成長する必要がある。しかし、海外の安価な木材の輸入で国内の木材の使用量は減少し、森林の荒廃が進んでいる。国産材の積極的な利用を通じて森林を活性化し、二酸化炭素をしっかり吸収できる森林づくりを推進。ひいては、海外の森林保護、地球温暖化防止につながる」という

▼実際には、無料の割り箸も合わせて用意されており、1日に数本程度の利用にとどまっているようだ。それでも「1人で5本くらい買っていくお客さまもいる」とのこと。まだまだこのような運動が浸透していくには時間がかかりそうだが、推進されるべきだと思う

▼限りある資源はタダではない。地球温暖化の要因であるオゾン層の破壊や酸性雨の発生・増加は、人間の勝手によるところが大きいだろう。環境は「使い捨て」ではない。皆で常に「もったいない」という意識も手元に携帯していたいものである。(さ・SW)

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