今年を表す漢字は？（水・ＫＩ）

▼今年も残りわずかとなってきた。（財）日本漢字能力検定協会は毎年12月、その年の世相を表す漢字１文字を発表する。公募で選ばれる漢字は、昨年も全国から８万５０００人以上の応募があり、「愛」という漢字に決定した。その理由としては、紀宮清子さまのご成婚や愛・地球博の開催、また卓球の福原愛選手や女子ゴルフの宮里藍選手ら各界の「アイ」ちゃんの活躍もあった

▼協会は、昨年について身近な愛から世界規模の愛まで愛を育む大切さを感じる年であったと評している。ここには、世相を反映するとともに人々の願いもこめられているのではないだろうか

▼過去に選ばれた漢字を振り返ってみると、平成15年は「災」。この年は、相次ぐ天災やイラクでの人質殺害事件、自動車のリコール隠し問題などが起こった。災いが多かったことを表している。そして平成14年は「虎」。世間は、星野フィーバーに沸き、阪神タイガースのリーグ優勝に歓喜した

▼さて、今年はどんな漢字が全国から寄せられるのだろうか。１月のライブドアへの強制捜査に始まり、民主党・永田寿康代議士による偽メール問題など世間を騒がせた。そしてシンドラー社製によるエレベーター事故も記憶に新しい。また、続発する飲酒運転事故。一方で女子フィギュアスケート荒川静香選手の金メダル獲得や野球、日本代表のワールドベースボールクラシックの優勝などスポーツ界は明るい話題が多かった

▼今年いじめやは自殺など悲しい事件が多いように感じられる。来年の事を言うと、鬼が笑うと言う。しかしぜひとも「笑」が選ばれるような年となってもらいたいと願うばかりだ。（水・ＫＩ）