コラム

2006/12/11

アメリカと2008年問題(山梨・TN)


▼世界史に残る最大の事件と言えば?筆者は迷わずアメリカ合衆国という国が誕生したことーと答える。そう言ったら大げさかもしれない。しかしアメリカが日本をはじめ、世界に多大な影響を与えたのは周知の事実である

▼そのアメリカが将来の日本にとって重要な方向へ向かわせる可能性が大いにあることをご存知だろうか?それは数年前から、まことしやかに囁かれている日本の「経済破綻」である。そのカギの1つをアメリカが握っているということだ

▼それは、テレビでも頻繁に出演している経済ジャーナリストの荻原博子氏の著書『2008年 破綻する家計生き残る家計』の中で描かれている。同書は、2008年の住宅ローン返済額や社会保険料のアップ、大増税など様々な理由で日本の家計の破綻が起きるカラクリを紹介している

▼また、アメリカ経済についても著述。アメリカが原因で日本経済が破綻するというのは、日本はアメリカ国債の5分の1を保有しているということ。そしてそのアメリカは海外から多額の借金をしており、超債務国であるところが要。つまり、アメリカが借金を返せなくなり、日本の経済が破綻するという図式だ

▼荻原博子氏によると、日本は、かなりの期間、破綻しない確立のほうが高いとしている。しかし、日本の2008年問題やアメリカが原因で、万が一経済破綻が起きた場合、身を守る方法や術はあるのだろうか? その答えの一つは、借金より、投資より、現金・預金を増やすべきと強調している。キャッシュこそ何ものにも換えられない現実だ。さらに詳しいことは、同書の中で記されている。一読をお勧めしたい。(山梨TN)

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