コラム

2006/12/14

自転車通勤のススメ(新潟・SS)


▼さすがに師走の風は頬を刺す。最近ツーキニストなる言葉が登場するなど、中長距離の移動手段として自転車が注目されている。筆者も片道15キロの自転車通勤をはじめて2か月の自転車ツーキニストビギナーである

▼今までほとんど自転車には乗らず、近所のコンビニにも車でいくような人間が、自転車通勤は続かないだろうと自分でも思っていたのだが、続いている。最初の一週間は筋肉痛に苦しんだが、最近では週5日通勤してもさほど疲れないし、雨で走れないとストレスを感じるくらいである

▼50分程のバス通勤と比べ、意外と時間はそれほど変わらないが、パンクなどの不測の事態や、職場に着いてからの着替えやクールダウンの時間を考え15分早く出社している。自転車通勤で何より困るのは、雨と風である。出勤時に雨に降られると着替は大変。強風時の疲労度は予想以上である。朝起きると必ずインターネットで天気予報をチェックし、当日の天気や気温、風向を調べ、通勤途中の信濃川の景色や沿道の木々などを毎日見るようになり季節の変化を実感できる

▼遠回りして緑の多い公園を通ったり、気分で適当にルートを変更したり。寄り道するにしても車では駐車場を探す必要があるしその駐車料金がかかる。自転車だとそんな必要はなく、帰ろうと思えばすぐに帰れる。バスの時間など気にする必要もない

▼それになによりも自分の街の知らなかった部分が見えてくると、自分の街なのにすごく新鮮で楽しく感じる。二つの車輪とペダルという最もシンプルな構造を持つこの乗り物には、子供のころに忘れてしまった冒険心に訴えかけてくる何かがある。(新潟・SS)

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