コラム

2006/12/27

母校の偉大な大先輩(山梨・SA)


▼今年は暖冬といわれているが、さすがに寒いこの季節、体が芯から温まる食べ物がテーブルを飾るようになったのでは。鍋料理あたりで栄養を蓄えて今年のラストスパートをかけてみてはいかがだろうか

▼私事で恐縮だが、母校は山梨学院大学をかれこれ10年近く前に卒業、母校の誇りと言えば毎年新年1月2日に開催している「箱根駅伝」へのチャレンジだ。順位が9位以下はシード権を失い、本選に再び参加するには予選会を通過しないと出場できない非常に過酷で狭き門である。毎年お茶の間から、せめて気持ちは箱根温泉郷、芦ノ湖へとテレビの前で熱い声援を送っているのが恒例となっている

▼今年の8月、突然悲しい知らせが届いた。箱根駅伝で大活躍した母校の先輩であるジョセフ・オツオリ選手が交通事故で他界してしまったのである。後のニュースで知ったことだが、大学を卒業後、実業団チームに入部の後母国に帰国、その後来日し新潟にある企業の駅伝部に籍を置き、今後の陸上選手の育成のため指導者として活躍していたそうだ

▼彼の活躍ご存知のとおり、第64回大会から第68回大会までの4回連続で出場し、花の往路2区で3年連続区間賞に輝く偉業を達成した。箱根駅伝の面白さや感動を教えてくれた母校の偉大な先輩であり、歴代の名ランナーと肩をならべる

▼来年は第83回大会を迎え、彼が活躍してからもう15年余りになる。前年大会でシード権を獲得した10校と、予選会を通過した9校に関東学連選抜を加えた合計20チームが出場する。東京・大手町から箱根・芦ノ湖間の217・9キロ。また新たな感動が生まれるに違いない。(山梨・SA)

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