コラム

2007/01/10

一番充実するとき(茨城・NI)


▼「命がいちばん輝くとき」とは、好きなことをしているときではないだろうか。反対に「命の輝きがくもるとき」とは、退屈なときであり、いちばん命の火が低下した状態といえる

▼スポーツでも、茶道や華道でも、山登りやハイキングでも構わない。ある人にとっては、それは仕事であるかもしれないし、まったく仕事とはかけはなれたものなのかもしれない。ともかく好きなことをしているとき、生命の目覚めが起り、活き活きとした生活を過ごすことができる

▼これは、筆者を含め多くが実体験していることではないだろうか。嬉しいとか、わくわくするとかいう感情は、生命力が充実している証だ。そういう状態の中で無心になって楽しんでいる人を見ると、傍から見ても、「かわいいな」とか「好ましいな」「羨ましいな」などと思われるはず。そのような好きなものの中に生きることが、自分の命を磨き、光らせ、若さを保つことに通じるのだ

▼よく「仕事ひと筋の人」が定年退職したとたんに、目標を失ってしまって「何をしたら良いか分からない」と精気を失ってしまい老いが急速に進んでしまい「ボケ」てしまうという例がある。これは一心不乱に仕事に打ち込み脇目もふらず生きた姿であり、この人にとっては、ある意味、充実した日々なのかもしれない

▼しかし、ようやく窮屈な箱から抜け出せて、完全に自由な状態になったのだから、今までチャレンジ出来なかったことや、流行など、新たな自分探しとして、自分に合った好きなことを見つけてみては。これこそ自分の命の火を呼び起こす最大の機会と言えるのではないか。(茨城・NI)

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