コラム

2007/01/17

発想こそ教育原点(埼玉・YW)


▼教育基本法も改正され、戦後教育が変わろうとしている。しかし、教育のあり方、つまり戦後教育の6・3・3・4年制度とつめこみ型の勉強とカリキュラムなどによるシステムは改革の兆しがまったく見えない

▼戦後の教育制度で識字率ほぼ100%、大学進学率の高さなどわが国の教育水準の高さが経済復興を支えたと言っても良い。しかし何かに秀でるのではなく、平均型の人間が多いのも特徴だ。これはカリキュラム制度のあり方に問題があると感じてならない

▼最近、テレビで個性と考える力、楽しさを兼ね備えた授業を行っていることを知った。非常に興味深かった。金沢市内のある小学校では、発明の時間があるそうだ。それは発想力を鍛えるために効果があるとの理由でカリキュラムに取り入れたとしている。有名な文具・玩具メーカーの担当者に対してプレゼンも行い、実際に製品化にも成功している

▼発想力はある意味、知識のあることよりも社会に出るともっと役立つもの。あの有名なビル・ゲイツの会社は、入社試験に発想を試すクイズを行うらしい。一応回答はあるのだが、回答が正しいのかどうかではなく、どのようなユニークな発想をするのか、それを見るものであって、突拍子的な発想でも何でも話し、説明する力も見る

▼学科試験やコミュニケーション能力を重視しがちなわが国も少し発想というものに目を向けてはどうだろうか。ビル・ゲイツは、発想の乏しい人間ほど社会で大きく育たないという。そのためには、まずは教育のカリキュラムをはじめシステムも見直さなくてはいけない。発想が乏しいと今日の社会では世界で戦えない。(埼玉・YW)

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