コラム

2007/02/28

ユビキタス社会に警鐘(新潟・YY)


▼「ユビキタス社会」「ユビキタス・ネットワーク」など「ユビキタス〜」という言葉を耳にする機会が増えた。ユビキタス(Ubiquitous)とは、もともとラテン語で「いたるところに存在する」という意味だが、現在さかんに使われている「ユビキタス社会」とは一体どのようなものなのか

▼概ね「全てのコンピューターがネットワークに接続された状態で、多くの人が、いつでも、どこにいても直ちに各種の情報にアクセスできる状態」としている。それは理想的で便利な世界のような印象をうける

▼現在、日本では携帯電話は国民4人あたり3人が所有し、かつインターネットに至っては普及率60%を超える状況だ。その上、家庭や職場だけでなく、街なかの商業スペースなど、いたるところでインターネットを楽しめる環境が整備されている。それはユビキタス社会にどの程度近づいたものなのだろうか

▼一昔前までパソコンは一家に一台どころか手に入れることの難しい高価かつ貴重な品物だった。しかし今日では高性能でより安価に誰もが手に入れることが可能になり、企業は勿論だが個人でも必需品とまでなっている。そして若者から高齢者までが気軽にインターネットを利用できる環境が整いつつある

▼しかし、あらゆるコミュニーケーションツールが急激に発達して、どんどん便利になっていると感じる反面、人と人とのつながりが希薄なものになったり、コミュニケーション能力の低下につながったりと、便利になったゆえの問題もおおいに感じる。そこは、ユビキタスに押しつぶされないよう心しなければならない大切なことだろう。(新潟・YY)

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