コラム

2007/02/27

自分の回復力を信じて(茨城・HN)


▼我が家のティッシュ消費率が今、年間で最高潮を迎えている。ただし花粉症ではなく風邪が大流行しているのだ。おそらく感染源は10カ月になる一人娘。娘から妻、そして筆者へと猛威をふるっている。娘は無邪気だが、こちらとしては日々、仕事を抱えているわけだから辛いところである

▼風邪とは、そもそもウイルス感染による炎症性の病気で、咳や、発熱や頭痛などが出現した状態。だがインフルエンザなど、紛らわしい初期症状を示す病気も数多くあり「かぜは万病のもと」と言われる由縁。日本では、風邪薬を使って治す方法が一般的で、日本の風邪薬は1000億円市場と言われている

▼世界的にも風邪を薬で治す国は少なく、こんなにも風邪薬が多いのは日本ぐらいといわれる。よくCMで「どんな風邪にも効く!」と、うたっている。風邪薬を飲むというのは、鼻水や、せきを止めたり、熱を下げたいからだが、それらは必要があって、身体が出しているもの。ウイルスの刺激や毒性が、身体に悪さをして起きているものではない。それを無理矢理止めるのは、本当はあまり良いことではない

▼熱を上げる役割は、通常35〜36度で発生しやすいウイルスを増やさない、免疫力を上げる、などの効果がある。また、咳、くしゃみの役割は、ウイルスを体外に出す効果がある

▼病気というと、すぐ薬に頼ってしまうのが日本人の悪い癖。しかし、薬は風邪のウイルスを退治してくれるわけではない。インフルエンザの場合は薬も必要だが、十分な食事、睡眠、運動を心がけ、自分の身体を信じることが大切。ただ思うようには実践できないのが現実だ。(茨城・HN)

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