コラム

2007/03/09

テレビにみるお国柄(茨城・KK)


▼あるテレビ番組で興味深い特集を観た。「生活のペースが一番速い国は?」といった内容だった。?歩く速度(繁華街で歩行者が60フィートの距離を歩く速さ)?労働の速度(郵便局員が切手類を販売する速さ)?公共の時計の正確さから比較するというもの

▼結果はスイスがどの分野でも順位が高く第1位に輝いた。時計ブランドの国の面目を施した。2位はアイルランド。気候の寒さが彼らを急がせているとのこと。日本は切手を小袋に入れたり領収書を出したりのサービスのため、ドイツに次いで4位。アメリカは意外にも16位。彼らは日本人のようには秩序良く、几帳面に行動しないのだろう

▼別の番組で「船が沈んだ時、救命ボートが満杯で女性を助けるため誰かが犠牲になり海に飛び込む必要がある」ーその時の行動が国民性を表すとのエピソードが紹介された。アメリカ人には「飛び込むとカッコイイよ」と言えば飛び込む。以下イギリス人「飛び込めばジェントルマン」、イタリア人「女性にモテるよ」、ドイツ人「飛び込むのがルール」、日本人は「みんな飛び込んでますよ」と言われれば飛び込むとのこと

▼アメリカの社会心理学者ロバート・レヴィーン博士は、日本の終身雇用制による帰属意識が従業員の精神的支えとなり、ストレス緩和の役目を果たし、日本は生活ペースの速い国々のなかでは例外的に心身の健康度の高い国と評価した

▼お国柄は国民に根強く染み付いているもので、そう短期間で大きく変わるものではない。凶悪犯罪の多発、倒産等々の嵐が吹き荒れるなか、日本は他国からどう見えるのだろうか。品格が無いとされるが。(茨城・KK)

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