コラム

2007/03/19

副知事・勘助に期待(山梨・TH)


▼一段と暖かくなってきた。取材で各地を走りまわると何処からともなく梅の花の香りが車中に入り込んでくる。暖かいせいなのか、山梨県の笛吹市では日本一早い、桃の花見(ビニールテント内)がまだ楽しめそうだ。今年は暖冬だったので露地に咲く桃の花もまもなく花開き、市内一帯が桃源郷化するだろう

▼そして、4月7日からは「第36回信玄公祭り」が始まる。山梨の英雄武田信玄の遺徳を偲ぶ県下最大のお祭りだ。今年は1月からNHK大河ドラマ「風林火山」が放送されている。このため、例年よりも盛り上がりを見せている

▼この祭りは、信玄公の命日4月12日を中心に県内各地でおこなわれ、甲府盆地には「風林火山」の旗がはためき、一瞬、戦国時代に思える。信玄公祭りのメインは、甲州軍団出陣である

▼武田の領国各地から1600余名の軍勢がJR甲府駅前広場に集結、川中島に向け出陣する。信玄公をとりまく武田二十四将とともに執り行う出陣の儀式・三献の儀から「風」「林」「火」「山」の各軍団が出陣し、甲府市内を馬に乗り行進する。今年は大河ドラマの影響で信玄公より、家臣の山本勘助が注目を集めそうだ

▼ところで、今年1月21日の山梨県知事選挙で、現職の知事を4万7428票の差で破り、横内正明知事が誕生した。代表という意味では現在の信玄といえるかもしれない。中でも腹心とも言える副知事の存在は重要だ。山梨県知事は、約90万人県民の生活を守らなければならない職にあり、それを支えるパートナーの存在は必要不可欠。県民の一人として、山本勘助のような有能な家臣が大勢現れることを望んで止まない。(甲府・TH)

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