コラム

2007/04/25

「安心」なランドセル(山梨・CT)


▼エコロジーの時代である。車、家電、住宅等々、各業界の取り組みは目覚ましい。このほど日清食品では、環境配慮型商品として「カップヌードル」の リフィル (詰め替え用)とリフィル専用オリジナルカップを発売。いよいよインスタントラーメンにも「環境に優しい」がやってきた

▼各市町村の当初予算を見比べてみる。共通しているのは、少子化対策と、環境対策への項目が増えたこと。また、下校時のパトロールや、安全講習会など防犯対策に予算を割く行政も多い。教育施設も太陽光発電の設置など環境に配慮した設備を積極的に取り入れている

▼今時の小学校は肩掛け鞄や手提げなど、色々選べるようだが筆者の地域ではまだまだランドセルが主流だ。通勤途中で見かける新入学生はランドセルが歩いているようでおかしい。このランドセルもまた時代を反映している。防犯ブザーやGPS機能、色も昔のように黒と赤ではなく「目立つように」とオレンジや水色などカラーバリエーションも抱負。今や犯罪から身を守る大切なアイテムとなっている

▼建設業界も、安全指導やリサイクル材の積極的な使用を推奨している。リサイクル材の使用状況や、会社の健全性が重視され、総合評価方式など、契約にも影響を及ぼすようになった。すべからく現代のキーワードは「エコと安全」のようだ

▼食が足りてこそ世の中が平和になる「食足世平」という造語を創った日清の創業者故安藤百福氏は、青少年の育成にも力を注いだ人である。企業も国も社会も、子供たちがランドセルを放り投げ安心して遊べる環境をつくっていく努力を惜しんではいけない。(山梨・CT)

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