コラム

2007/05/02

名前に対する思い(茨城・KI)


▼友人に夏ごろ子どもが生まれる。病院の検査で男の子ということは分かったそうだが命名に苦慮している様子。確かにそう簡単に決められるものではない。大事な我が子、人によっては自分の名前の一文字を子どもに付けたり名付け親などに依頼する場合もある。最近では、テレビで占い師がタレントの芸名を付けたりもしている

▼某大手生命保険会社が発表した統計によると、昨年生まれた子どものうち最も多かった名前は男の子が「陸」、女の子が「陽菜」だという。陸には地に足をつけて成長して欲しいとの思いがあるとされている。名は体を表すとよくいわれる。子どもに対する両親の強い愛情がここに込められているのだろう

▼名前と言えば島根県松江市を通る一畑電車北松江線の「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前駅」が日本一長い名前の座を明け渡すこととなった。これは、3月末で美術館が閉館したためだ。まだ新しい駅名などは決まっていないが、少し寂しい気もする。これにより新しい駅名は熊本県を走る南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」となる

▼しかし、長い名前だ。車掌のアナウンスもさぞかし、大変だったことだろうと想像がつく。子どもにこれほど長い名前をつける親はいないだろうがここ数年、特徴的で奇抜な名前を命名する親が増えている

▼当然だが名前はその人が一生涯、使用していくもの。しかし、昨今の名前を見ていると若いうちにしか使えないような名前も多い気がする。70歳、80歳になってもその名前を使っていく。よしんば、有名になれば歴史上に名を残す。ならば、名を汚さぬ生き方が求められる。(茨城・KI)

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