コラム

2007/06/12

平準発注でゆとりある施工(茨城・HM)


▼入札の執行日には、意外と片寄りがある。業界にとっては、入札がまんべんなく出てくれればスタッフ配置なども効果的で有り難いところだが、なかなかそうもいかないようだ

▼もちろん土地改良がらみの工事や塗装工事、芝張りなど、工種によって発注する時期があることは確かで、これは致し方ない。ただ、これ以外にも、ゴールデンウィークなど連休明けで入札が集中してくる。まるで地鎮祭や結婚式、納車で選ぶ「大安吉日」のように執行日が重なる。同じ人間、考えることも似通ってくるのだろうか

▼とかく日本人は付和雷同が基本。子供のころなどで言えば、ランドセルの色、ジャージ、同じ筆箱など。もちろん学校指定ということもあるだろうが、同じものを好み、少しでも違うと仲間はずれにされてしまうといった傾向があった。大人になっても、その流れで、変わり者を嫌う傾向がある。前に習う習慣をどうこう言うわけではないが、それよりも人を思いやる気持ち、配慮ある行動が大切なはず

▼また半期や年度末などの時期にもなると、入札の波がどっと押し寄せてくる。発注者には、決められた時期までに一定の入札を執行しなければならない「執行率」が課せられている為だ。しかし、請負業者はもちろん市内に工事が集中する事はさけたいものだ

▼受注者にとって、一度に仕事を請け負うことは、急な人員確保の配慮もさることながら、工事など成果品の出来高を損ねてしまう状況をつくりかねない。突貫工事は、発注者にとってもデメリットになりかねない。平準発注であれば、受注者は優良施工で、発注者の期待に応えてくれるはず。(茨城・HN)

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