コラム

2007/06/25

お祭り好きの甘えん坊(東京・JI)


▼『東京マラソン2008』の受付が始まった。参加を申し込むべきか否か、悩んでいる。特にマラソンが好きなわけではない。そもそも走るのは不得意だ。長距離を走るという行為は、ここ何年もやっていない。それなのになぜか興味が湧いてくる

▼『東京マラソン2008』は、来年2月17日に開催される。マラソンコースは東京都庁を出発し、皇居前、銀座、浅草を抜けて東京ビッグサイトがゴール。これを制限時間7時間以内で走らなければならない。42キロを7時間ということは、1時間で6キロの計算。これなら完走できそうな感じもするが、「苦しい」「足が痛い」などの不測の事態が起きることは大いに予想できる

▼今年行われた第1回目の様子をニュースで見た。特に優れた選手でも有名な人物でもない、ごく普通のランナーたちが画面に映る。彼らは実にのびのびとマラソンを楽しんでいる。その姿を多くの観客が応援する。見知らぬ者同士の温かな交流。日常生活では、こうしたコミュニケーションを見かけることはあまりない

▼きっと自分のような力の無い者でも応援してもらえるのだろう。もしかすると、自分は誰かに応援してもらいたいだけなのだろうか。誰かに「頑張れ」と言ってもらいたいだけなのだろうか。そんな甘えん坊のような感情から、東京マラソンへの出場を考えているのかもしれない

▼申込要項を前にして苦しんでいると「ただの祭り好き。面白そうなイベントに参加したいだけ」と妻が冷静に口を出す。なるほど自分にピタリとはまる理由だ。申込〆切は8月17日。まだまだ時間はあるそれまでじっくりと考えるつもりである。(東京・JI)

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