コラム

2007/07/18

隠れた名産品について(山梨・TH)


▼今年は例年に比べると一段と暑い。しかし、このフレーズは毎年言っているような気がする。これだけ、暑ければ水分補給が大切である。水分の代名詞と言えばミネラルウォーターがある。数年前から、ブームが続いている。コンビニエンスストアーには各飲料メーカーが全国各地のペットボトル水を並べている。種類も、生産地(国内・国外)も様々

▼山梨県内のある「道の駅」では、県内外の観光客がたくさんの容器を持って、富士山麓の無料湧き水飲み場に殺到する。特に同地域の水はバナジウムの含有量が高いと言われ人気がある。このバナジウムは、糖質や脂質の代謝を良好にするため、糖尿病治療にも役立つと言われている

▼山梨県はミネラルウォーター国内生産量180万キロリットルの39・5%を占めている。当然日本一だ。因みに第2位は兵庫県で19万キロで10・7%。日本ミネラルウォーター協会の調査によると、山梨県内の生産量は71万1817キロリットルで、前年を21%も上回っている

▼県の生産量を見ると、平成10年以降では13年の49・5%がピークで、14年が48・6%、15年が42・3%、16年が40・9%、17年が41・1%と年々減少している。市場の拡大や各メーカーが全国各地に新たな水源を求めて進出したことが大きな要因と思われる

▼ところで、県内のある市ではペットボトル入りの水道水を売り始め、試験的に生産している。好評と聞く。これは、水道水も美味しいことの証明だろう。水は、山梨県の隠れた名産品。生産量全国一の座は過去の実績から不動である。調べてみると、意外なところに県の名産品があるものだ。(山梨・TH)

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