コラム

2007/07/24

参院選投票率アップ作戦(茨城・MK)


▼数字をピタリと当てた人には「常陸牛500g、メロン2個、お米コシヒカリ5?の詰め合わせ」をプレゼントします・・・。今月29日投開票の参議院議員選挙の茨城県選挙区の投票率のこと

▼小数点第2位まで予想してもらい、興味を持ってもらうことで投票率のアップを図ろうと、茨城県選挙管理委員会が実施している苦肉な作戦の一つだ。応募できるは県内に住む人で、1人1口。投票日前日の28日まで募集している。当選者は20人。正解の人が20人に満たない場合は残人数分を、実際の投票率が前回以下だった場合は応募者全員で抽選を行う

▼県選管がこういった作戦を行うには、深刻な理由がある。前回平成16年の参院選の投票率50・07%が、47都道府県で最下位だったからだ。その前の平成13年(50・18%)、平成10年(50・99%)も最下位。平成7年(44・52%)はワースト2位だったが、平成4年(36・62%)も最下位だった。投票率に関して茨城県は不名誉な記録を残している

▼なぜ、投票率が低いのだろうか。政治に興味が無い人が際立って多いわけではない。今回の選挙も、年金問題や福祉問題、政治とカネ、さらには公共事業費削減策など争点は多くある。しかも政治に関心のある人は意外に多い印象がある。自分の生活や仕事に直接関係あることが少ないからだろうか

▼種をまけば実を結ぶーといった豊かな気候風土で、政治の介入は影が薄い。これが、今日までの偽らざる一つの理由だろう。しかし、世相は著しく「厳しい」方向へ転換している。一票の大切さを認識するのは早いほうがいい。人参ぶら下げ作戦に茨城県民はどのような反応を見せるだろうか非常に興味深い。(茨城・MK)

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