コラム

2007/08/20

青い光で防犯効果(新潟・YY)


▼昨年の暮だろうか、筆者が通勤に利用する道路に青い街灯が設置されたのは。通勤に広域農道を利用しているのだが、見渡しの良い田園の中に青い光が数100メートルにわたりともる景色は、神秘的で何ともいえない不思議な世界をかもし出す

▼防犯対策として白から青い街灯へと試験的に交換したのだが、効果もあったと聞く。全国的にも防犯効果の期待から青い街灯の導入を試みる自治体が増加。加えて自主防犯パトロール「青色防犯パトロール」の取り組みも各地で広がっている。青い光は防犯の目印になりつつあるようだ

▼青い光の犯罪抑止効果の可能性に着目し、全国で最初に導入したのは奈良県。2005年6月に奈良市北部の秋篠自治会住宅内に数基を設置したところ空き巣などの被害が激減、その後天理市の駐輪場に設置した際には盗難防止に大きな効果がみられた。奈良県警の発表によると今年6月30日現在、同県内の住宅街のなど77カ所(2496基)に青い防犯等が設置され、犯罪が減少傾向にあるという

▼青色は色彩学的に心を落ち着かせ、人を冷静にさせる効果がある。また青い光は見通しが良く、奥にまで光が行き届き暗がりをつくりにくいので犯罪者が犯罪をあきらめる傾向があるとして犯罪の抑止効果が期待できるとのこと

▼しかし「神秘的」、「キレイ」という声が聞かれる反面、「不気味」、「暗い」という意見も。実際に青い街灯を取り入れた住宅街に住む知人は、「気持ちが悪いから」と青い街灯が設置された場所を避けて通っているそうだ。街灯の色が何色でも安心して歩くことの出来る安全な街が一番の理想なのだが。(新潟・YY)

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