コラム

2007/09/03

魅力ある産業への転換(東京・YO)


▼今年のメジャーリーグベースボールは、サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズ選手がハンク・アローン氏の持つメジャー最多本塁打記録755本を更新。またニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲス選手は史上最速の500号本塁打を達成した

▼日本人選手を見てもニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手が日本人初のメジャー100号本塁打を記録するなど多くの選手が活躍。しかし一方では、ピッツバーグ・パイレーツに所属する桑田真澄選手が球団から戦力外通告を受けた。夢だったというメジャーリーグにマイナー契約から挑戦。残念ながら1勝を挙げることはできなかった

▼国土交通省の建設産業政策研究会が「建設産業政策2007〜大転換期の構造改革〜」をまとめた。この中では、賃金など労働条件の悪化、若年労働者の新規入職の減少、人口減少による建設産業の将来の担い手不足の懸念など建設産業を取り巻く状況が述べられている

▼今後の建設産業政策として挙げた3つの大きな改革の方向性のうち、魅力ある産業の転換では、人材の確保・育成、処遇の改善、将来の人材の育成強化などの施策が盛り込まれた。建設業は「人」で成り立つ産業、建設産業を支える優秀な人材確保と育成は、魅力ある産業に転換する上で不可欠としている

▼毎年、オフシーズンに入ると、日本プロ野球界からメジャーリーグへ挑戦、といった報道を目にする。それほどの魅力があるだろう。引退後についてもメジャーリーグの年金制度は日本プロ野球界と比べ充実しているという。魅力ある産業への転換、建設産業の発展を願って止まない。(東京・YO)

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