コラム

2007/09/14

病気になりにくい生き方を(茨城・KK)


▼来週の月曜日、9月17日は敬老の日である。夏の厳しい暑さも和らぎ、過ごしやすくなった。各地で小中学校の運動会、お年寄りを交えての市民体育祭が開催されるている

▼諸先輩には恐縮だが、最近とみに肉体の変化を感じる。髪の量が激減し、老眼鏡も手放せなくなった。慢性的な腰痛にも悩まされ、定期的に整骨院に通っている。日本人の平均年齢が42歳と言われる(筆者は49歳)から致し方ないが

▼通院で驚くのは、いつも非常に混雑していることだ。これだけ医学が進歩しているのに、患者の数は減るどころが、増える一方だ。「病院に行けばなんとかなる」「薬を飲みさえすれば治る」というのはごく自然な感情だが、反面、医療ミス事件が頻発していることも見逃せない。検診技術の向上が、本来病気でない人を病人扱いしていると言ったら言いすぎだろうか。「人間が150歳まで生きたらみんな癌になる」という仮説も笑い話とは言えないのでは

▼心の多種多様な変化が体が反応することは多い。ストレスという言葉を医学用語として定着させたのはカナダの生理学者ハンス・セリエ博士。彼は、人は心身ともに不健全な状態に陥った時、胃潰瘍、高血圧、糖尿病、腎臓機能低下、早すぎる老化現象が起こると発表した

▼セリエ博士の学説から60年以上が経つ。日本人の3分の2近くが亡くなる原因と言われる生活習慣病は偏った食生活と運動不足が主な要因とされるが、それにも増してストレスが引き金になる。加齢による変化は自然なこと。医者や薬に頼る前にきちんとした生活習慣と、自分なりのストレス解消法を確立したいものだ。(茨城・KK)

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