コラム

2007/09/20

なにを想い何をする秋(埼玉・YW)


▼記録ずくめの酷暑が終わり、まばゆいばかりの輝きを放った夏も気づくと台風・集中豪雨と続き、「足音もなく夏は行き過ぎ、かけ足で秋がやってきた」。この季節はどこかへ過ぎ去る夏を懐かしむかのように感傷にかられる

▼先日、茨城県結城市で行われた岩崎宏美のコンサートに出かけた。名曲「思秋期」を歌うと、どっぷりと来場者はそのしんみりとした歌詞と歌声に聞き入っていた。足音もなく秋がやってきて、1年間を振り返る秋、心揺れる秋を思い返す秋が来たということを、まじまじと感じさせる

▼特に今年は猛暑で燦々(さんさん)と輝く太陽、世界陸上、公立高校による高校野球の躍進など話題は多く、活発だった夏であったらこそなおさら過ぎゆく夏を恋しく想うもの。また、アリスの「終止符」にあるように、「あの夏の日がなかったら楽しい日々が続いたのに」とちょっと悲しい思い出をひきづりながら過ごす秋を迎える人もいるに違いない

▼秋はスポーツ・食欲・芸術と物事をプラス思考で考えると充実する季節であることは疑いようがない。運動会、学園祭といったイベントも多く、世間一般的に、また、外面的に忙しくも、楽しくもあり、充実する。しかし、人それぞれの心の内には、落ち着いてかつどこかしんみりと何かを考え、追求したくなる部分もあるのでは

▼歌を引用すると反省し、後悔し、しみじみとした印象が多いと感じるのは筆者だけだろうか。今年を振り返りながら、何が足りず、何を改善しなくてはいけないのか考え行動に移し、そして挑戦することを見いだしたい。そんな挑戦の秋が確かに足音もなくやってきた。(埼玉・YW)

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