コラム

2007/10/31

プラネタリウムの存続(群馬・KT)


▼取材で群馬県藤岡市にある複合文化施設「みかぼみらい館」を訪問した。同施設では、チャリティーコンサートなどのイベントや映画の上映会などが開催されている。406人〜1100人収容可能な大小音楽専用ホールや展示会・ミニコンサートなどで利用できるギャラリーのほか、着付け・生け花・お茶教室などで利用される和室・茶室、132人収容可能なプラネタリウムなどが設置されている

▼同館のプラネタリウムは、平成7年の開館時に設置された。休日になると地元のみならず県外からも年間約5000人の親子連れなどが訪れ、にぎわいをみせている人気施設だ

▼スクリーンいっぱいに星々や星座を映し出す同館のプラネタリウムは、絵を映し出すスライドプロジェクター(投影機)や星や星座を投影する球体の形をしたインフィニュウムγなどの機器を使用している。これらの機器は現在、製造中止となっているため、機器が故障すると調達することが困難なため、これまでに、多くの施設が閉館またはプラネタリウムの存続中止を余儀なくされてきた

▼同館では、プラネタリウムを存続させるため、専門業者に依頼し、機器のメンテナンスを定期的に行っている。しかし現在、使用している機器が故障してしまうと、他の施設同様存続中止に追い込まれてしまう

▼筆者も子どもの頃、両親に連れられ、プラネタリウムを観に行き、スクリーンに映し出される様々な星々や星座に興味を持った記憶がある。存続が危ぶまれているという職員の話を聞いて、あの感動した思い出の施設が消えていくのかと思うと、存続を願わずにはいられない。(前橋・KT)

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