コラム

2007/10/11

環境は意識改革で(埼玉・YW)


▼少し前だが、埼玉県知事選挙で当選したばかりの上田知事に、「選挙戦後なのに喉はかれていませんね」と尋ねた。知事は「大気汚染、環境のお陰です」と返答

▼「デイーゼル車規制が進み、大気汚染が和らぎ、演説しても喉が楽になった」とのこと。つまり、石原東京都知事が行ったあの、瓶を用いてのパフォーマンスのとおり、人間の体に悪い空気の原因となるディーゼル車規制が、1都3県で連携して行ったからこそ環境が改善したようだ。ディーゼル車規制で喉にも良く、声にも優しいという影響を与えたのは驚きだった

▼大気汚染に限らず、広い意味での環境問題とは、地方と都市の格差拡大、世界で例を見ない少子高齢化進展、年金横領などという部分的な問題の枠に捕らわれるべきではない。孫子の代まで続く永遠の突きつけられた大きな課題・問題であることは、ほぼ全人類が認識していることは言うまでもない

▼ここで考えなくてはいけないことは、ディーゼル車の規制といった行政がリーダーシップを取って行うことはもちろんとして、生活している我々が、環境のために何をするかではないだろうか。筆者が好きなフレーズに、ケネディ大統領の就任演説がある。「国民よ、国に何を求めるのではなく、国のために何ができるかを考えて下さい」といった意味の演説だ

▼今まさしく、環境のため、一人一人が大きな政策を出せというのではなく、地道な省エネの実施で充分ではないか。例えば車から交通機関への切り替えの努力、買い物の場合でのかごと袋の持参など簡単なことから改めてやってみてはどうか。環境は個人の意識改革で実践可能なのだ。(埼玉・YW)

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