コラム

2007/10/16

AEDで新たな地域貢献も(茨城・HN)


▼大規模な商業施設や公共施設などで、赤いハートマークと「AED」の文字をよく見かけるようになった。心臓が不規則にけいれんする「心室細動」が起きた際、電気ショックで心臓を正常に戻す「自動体外式除細動器」のこと

▼防災の日にちなんで行われた茨城県・龍ヶ崎市総合防災訓練では、救護訓練の中でAEDの講習も行われた。さらに県内の建設業者でも、独自の防災訓練のなかでAED使用による救護訓練を実施するケースがみられるようになってきた

▼社会貢献の一つで日頃から人的災害に対しての備えの新しい形だが、最近では、大手ゼネコンの工事現場などでも積極的な導入が見られる。高齢化が進み心臓突然死のリスクも高い作業員への配慮はもとより、周辺住民や通行人の発症にも活用して、地域貢献への一助としているところが大きなポイント

▼しかし、AEDは確かに普及が進んでいるとはいえ、それは駅や学校、大手企業などが主で、まだまだ一般家庭など末端に充分に普及していないのが現状だ。そういったなか、少しでも普及活動に貢献しようとする建設会社の姿勢は大きく評価できる

▼建設業者の社会貢献といえば、災害復旧や清掃活動などのイメージが大きい。しかし、近年では、骨髄バンクの登録、献血活動など異業種での活動も活発に行われるようになった。このように、一般社会はもとより、未来を担う子供たちに建設業界のすばらしさを伝えたい多くの材料がたくさんある。こういった貴重な社会貢献活動を、企業自らPRすることはもちろんだが、我々報道機関はもっと周知し、紹介する役割があると思っている。(茨城・HN)

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