コラム

2007/11/30

帰りたがりの20代(茨城・HN)


▼若い世代で、仕事が終わるとすぐに帰宅する人が増え、職場の人と飲みにいくなどの交流が少なくなっているという。インターネットなど、自分だけの趣味に時間をかける人が増えているのだという

▼総務省が実施した平成18年の社会生活基本調査の結果から浮き彫りになったもの。特に20〜24歳で、交際・つき合いの時間が減少している一方、休養や趣味などの自由時間が増加傾向にあるという。筆者も、インターネットなど趣味の時間を過ごしたい、休息したい、子どもと遊びたいなどの理由で早く家に帰りたいと思うことが多々ある

▼特にインターネットだが、普及率の増加で、最近はテレビよりもインターネットに時間をかける人が増えている。ネットが普及すればするほど、会社でも家庭でもパソコンに向き合う時間が多くなり、結果として人とのつき合いが希薄になっている気がする

▼筆者の町内では毎年、町内運動会が開かれている。老若男女がリレー、綱引き、借り物競走、クイズ、玉入など10種目近くの地区対抗戦だ。日ごろ、なかなか会う機会のない人達も、この日に顔を合わせることによって地域間交流が保たれるというメリットがある。一方で、地区ごとの人数の隔たりや参加しない人がいるなどで、「運動会を無くした方が良い」という声もある

▼確かに、家族や友人など、気の知れた人と交流を深めること、趣味を楽しむことは大切。だが、井の中の蛙にならず、広く交流を持つことは自己啓発の一環となる。自分の今の生活が、自分自身を高めるチャンスを減らしてしまっているということに、ふと気付いた。次は行動に移す番だ。(茨城・HN)

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