コラム

2007/11/22

ちょっとした気遣いで(埼玉・AO)


▼会社への通勤途中にこんな看板がある。「1000m先工事中、必ず渋滞しますので迂回して下さい」。看板から1000m先には交差点がある。工業エリアと国道バイパスを結ぶ同路線は、通勤ラッシュ時以外でも比較的交通量が多く、工事による規制があれば渋滞が必ず発生するだろう。まだ、迂回が可能なタイミングで知らせしてくれるのは、気遣いなのだろう

▼こんな経験をした。取材先から会社へ戻る際、片側2車線の国道バイパスを走っていた。ラッシュ時には交通が集中し数kmの渋滞があるところだが、午後2時近い時間帯は渋滞も希と思い進んだが、なぜか渋滞に巻き込まれた。たまたま右側のレーンを走行していたため、左折して裏道に入ることもできない

▼じりじりと時間が過ぎ、ゆるゆると車が進む。1kmぐらい行ったところで、200m先工事中の看板。歩道部分の工事だが、左側レーンに工事車両があり、1車線通行。渋滞するのは当然だ。でも、もし、もっと早くその情報を知っていれば当然迂回して、会社にもっと早く着けたに違いない

▼ちょっとした配慮で気分は変わる。スーパーのレジに並んでいると、こども用の買い物籠にお菓子を入れた男の子。レジの女の子は、「テープにしましょうか、別の袋に入れましょうか」とお母さんに聞いていた。見ていて、マニュアルがあるのかもしれないが、いい心遣いだなと気分が良かった

▼会社にいると、毎日といってよいほど問い合わせの電話がかかってくる。新聞は、読者の顔が見えない媒体だが、問い合わせは相手と直接会話する行為。相手に少しでも、良い気分で電話を切ってもらえるよう気遣い、対応を心がけたい。(埼玉・AO)

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