コラム

2007/11/27

徴収率向上へタイヤロック(茨城・MK)


▼自動車税などを払わなかった場合、あなたの車をタイヤロックしますー。県税の徴収率アップに取り組んでいる茨城県では、11月を「自動車差し押さえ強化月間」と定め、全事務所を挙げて滞納整理を実施している

▼ちなみにタイヤロックとは、自動車税などの再三の納税催告に応じない滞納者が所有する自動車に、その場でタイヤロック装置を着けて運行不能状態にすること。自主的な納付を促そうというもので、対象となる県税は、自動車税を中心に、すべての県税だ

▼茨城県の平成18年度の県税徴収率は96・3%で、全国平均の97・2%に及ばず、全国39位にとどまっている。そのうち自動車税は95・4%で、全国30位となっており低い水準だ。すでに徴収率アップを図ろうと、他県でも実施している自動車差し押さえ(タイヤロック方式)を昨年8月に導入した

▼県では、昨年11月にも自動車差し押さえ強化月間活動を展開。再三の催告に応じなかった250人を対象にタイヤロックを実施し、その結果、1920万6000円を徴収、まずまずの効果を上げた。また県が18年度に差し押さえた自動車は1703件。そのうちタイヤロック方式は13台に及んだ。そのほかの差し押さえは、債権2509件、不動産488件など

▼税務課では「大多数の方は優良納税者。その信頼に応え、税負担の公平性を確保するため、毅然とした態度で滞納整理に取り組んでいる」と理解を求める。厳しい家計など、さまざまな事情でタイヤロックをされてしまう人もいるだろう。だが、納税は国民の義務である。税の公平性の観点からも致し方ないのだろうか。(茨城・MK)

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