コラム

2007/12/12

技術だけでは生き残れない(群馬・HM)


▼これからの建設業は、技術力だけでは駄目だという。技術は当然だが、さらに経営力という両輪があってはじめて生き残れるのだと。これは企業の大小を問わず、そうらしい

▼産学官連携で新製品を開発した社長と話をした。施工性にも耐久性にも優れ、しかも安上がり。国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録されいるし、県独自の新技術認定制度で認定も受けている。いわば「お墨付き」は十分なはずである

▼しかし、思うように売れない。社員数人の会社では営業にも限界があり、かといって人員を投じ、営業力を増やすだけのゆとりもない。産官学連携といっても開発までがメーンで、営業を手伝ってくれる訳ではない。事情は分かるが、優秀な技術だけに非常にもったいない

▼話は変わるが、先日あるラーメン店に入った。知らない店だが、行列ができているからハズレはないだろうと最後尾につく。しばらくすると元気のいい店員が出てきてジャンケン大会をするという。並んでいる人も全員参加。最後まで勝ち残ればラーメンの無料券がもらえる。なかなか面白いサービスだ。これなら並ぶのも苦にならない。ラーメン店もどうやら味だけでは生き残れない時代になっているようだ

▼技術力と経営力、両方を充実させるのは規模の小さい会社には難しいかもしれない。しかし、一方でアイデア1つで顧客の心をつかむラーメン店もある。もちろん簡単な話ではない。しかしほんの少しの工夫で変わる場合だってあるかもしれない。他社にない製品をつくるアイデア。その柔軟な発想は製品開発以外にも活かせるのではないかと期待してしまう。(群馬・HM)

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