コラム

2007/12/20

鉄道博物館へいらっしゃい(埼玉・AO)


▼10月になるが埼玉県さいたま市に鉄道ファン、マニアの殿堂とも言うべき「鉄道博物館」がオープンした。セレモニーには、女優の吉永小百合さんも参加してテープカットなど、話題をさらった。また、オープンに合わせて、テレビをはじめメディアが大きく取り上げるなどヒートアップ。まだまだ、熱は冷めそうにない

▼盛況の鉄道博物館を、授業参観で振替休日の長男と次男を連れて訪れた。開門の10時前に到着したが、数百人の大行列。並んで並んで、ようやく中に入っても、行列、行列。博物館の売りとなっているD51のシミュレーター、ミニ運転列車など人気が高く、整理券を配っている。また、その整理券に並ぶ人でごった返している

▼入場と同時に並んだので、日本最大のHOゲージのジオラマだけは、なんとか見ることができた。行列ができているのはこれらアトラクションだけではない。日本食堂が出店しているレストランは、1時間以上の待ち時間。駅弁コーナーも長蛇の列

▼人の多さと、やりたいものが出来ない不満で、2人の息子は、「もう帰る」と言い出し、最後の大仕事となるお土産売り場へ足を向けた。その中も、人、人、人。品定めも満足にできないままレジの列に並ぶこと30分。ようやく会計を済ませた。入場からわずか4時間足らずで、博物館を後にした

▼オープンから数年経つと閑古鳥という施設もあるが、ここの人気は継続している。リニューアルを繰り返し、綿々と混雑は続くのだろう。人が来なければ廃れていくのが世の常。建設業界も、若い人材の行列が出来るよう魅力的な業界にしていかねばならないだろう。(埼玉・AO)

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