コラム

2007/12/27

希望のハッピーハンド事業(埼玉・SW)


▼洋菓子の不二家に始まった偽装問題、原油高騰に端を発する日用品・食料品などの値上げ、安倍首相の突然の辞意表明など、暗いニュースが相次いだ今年も、終わりを告げようとしている。「いざなぎ景気を超えた」と言われているが、まったく実感がなく気分も塞ぎがちになってしまう

▼埼玉県幸手市の幸手青年会議所では「ハッピーハンド事業」を行っている。幸せな手「ハッピーハンド」という縁起のよい市名にちなんで、その年に幸せな気持ちにしてくれた人、一番幸せだったと思われる人を市民投票で男女1人づつ選定、手形を頂く。手形は市役所や幸手東さくら通りに展示している

▼昭和63年から始まった同事業の受賞者には、マラソン選手の有森裕子さんやタレントのえなりかずきさん、元阪神タイガース監督の星野仙一さんらが名を連ねる。有森さんは平成4年のバルセロナ五輪で銀メダルを獲得。平成13年のえなりさんは、役者として頭角を現し始めたころ。星野さんは平成15年に阪神を18年ぶりのリーグ優勝に導くなど、時代を映す鏡となっている

▼今年は、男性が5月に開催された男子プロゴルフツアーで史上最年少優勝を果たした埼玉県松伏町出身の石川遼選手、女性はトリノ五輪にも出場し、今年の世界フィギュアスケート選手権で見事、優勝を飾った安藤美姫選手が選出された

▼さて、今年1年を振り返ると、楽しいことよりも苦しいことのほうが多かった気がする。来年こそ、努力が報われる1年になってほしいと切に願っている。来年の幸せを考えながら、少しでもその幸せにあやかるべく、受賞者と手を合わせてみたい気がする。(埼玉・SW)

厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら